スピジアを投与するタイミング
教職員または保育士によるスピジアの投与は、学校等に在籍する児童等がてんかん発作をおこし、
生命が危険な状態等である場合に限り、緊急やむを得ない措置として行うものです。
スピジアは、てんかん重積状態及び、いつもより長くつづく発作やくり返しおこる発作などのてんかん重積状態に移行するおそれのある発作がおきたときに投与します。
発作がおきた時は、すぐに対処する必要のある緊急の状態です。(発作の詳細は下記の「てんかん重積状態」「てんかん重積状態に移行するおそれのある発作」をご覧ください。)
発作は、患者さん一人ひとり異なりますので、必ず医師指示書に従い、あてはまる状態になったときには、できるだけすみやかに投与してください。
投与の判断やタイミングについて不明な点がある場合は、事前に保護者(介護者)または医師に確認してください。
なお参考として、日本小児神経学会より「けいれん、意識混濁時の対応フローチャート・医師指示書」が作成されています。
「スピジア点鼻液使用ガイド」の裏表紙にスピジアを投与するタイミングについて記載するページをご用意していますので、保護者(介護者)と話し、埋めておくようにしましょう。
【参考】てんかん重積状態
けいれん性てんかん重積状態
けいれん発作が5分以上つづいたり、意識が回復しないまま短いけいれん発作をくり返しおこす状態をいいます。
発作は多くの場合1~2分でとまりますが、けいれん発作が5分以上つづくと自然にとまらない可能性が高くなります。
また、30分以上つづくと脳に障害を残す可能性が高くなり、ときに後遺症を残したり、命にかかわることもあります。

非けいれん性てんかん重積状態
けいれん発作はありませんが、意識の一時的減損や消失を主症状とする欠神発作や焦点
意識減損発作(複雑部分発作)などがつづいたり、くり返しおこす状態をいいます。

突然意識を失い、その場で動きが止まり、「ぼーっ」として反応が消失する症状が持続する発作
目は一点をじっと見つめ「ぼーっ」とした意識障害を伴うことが多く、自動症(口をモグモグさせる、手指をモゾモゾと動かす、徘徊するなど)がみられる発作
特に高齢者では、非けいれん性てんかん重積状態の判断が難しいため、
スピジアの投与が必要な症状およびタイミングについて医師指示書に従うようにしてください。
【参考】てんかん重積状態に移行
するおそれのある発作
いつもより長くつづく発作(海外では遷延性発作と呼ばれる)や、いつもよりくり返しおこる発作(海外では群発発作と呼ばれる)は、てんかん重積状態に移行するおそれがあり、適切な治療が必要です。なお、このような発作に対し使用する場合は、投与する発作とタイミングについてあらかじめ保護者(介護者)または医師に確認してください。
いつもより長くつづく発作(遷延性発作)
発作がいつもと違い、少し長引いている場合、てんかん重積状態に移行するおそれがあります。
(いつもより2分を超えて長くつづく など)
くり返しおこる発作(群発発作)
短い時間の中で、いつもより多く発作をおこす状態をいいます。
個人差がありますが、目安として24時間以内に3回以上※の発作をくり返す状態です。
※24時間以内に2回以上、6時間以内に2回以上、48時間以内に2~4回といわれることもあり、発作型、個々の経過により区別する場合もあります。

てんかん
睡眠不足
ストレス
発熱や感染症
くすりの飲み忘れ など
注)誘因が不明なことも多く、誘因がなくてもおこることがあります。
参考
国内の臨床試験は、「単発のけいれん発作が5分以上持続している」、「けいれん発作が1時間に3回以上発現し、現在もけいれん発作が持続している」、「意識が回復することなく連続して2回以上のけいれんが発現し、現在もけいれん発作が持続している」患者を対象に実施されました。




